昨夜は憲法の学習会があった。「映画 日本国憲法」のビデオを観た後のディスカッションから、話はあれよあれよと脱線し「人生のゴール」にまつわる話へ。葬式やお墓や死に関わるお金の話でおおいに盛り上がる。不謹慎だろうか?
集まったメンバーの年頃は親の介護や死に直面する世代でもある。
格差社会の例として地方の荒廃ぶりをそれぞれの体験で話し始めた。
「田舎に帰ってみたら驚いた。一番近い農協がなくなる。郵便局も閉めるらしいって。10km以上離れた街まで年金を下ろしにいかなければならなくなるって、親が話していた」
「県立病院の脳外科が診療科を閉鎖して、クモ膜下出血などの患者が出ても、救急車で1時間以上離れた病院まで行かなければ治療してもらえない。田舎に住む者は地元で産科も脳外科も耳鼻科も診療が受けられなくなる」
「葬式も自宅葬が多かったけど、今では集落で手伝いのできる元気な世代が少なくなったし、若い者は近所の葬式で間単に職場を休めなくなった。だから葬祭場で葬式をあげる所が多くなってきた。田舎で活況な業種は葬祭業だよ」
この辺から、異常な盛り上がりを見せる。
そういえば、先日帰省した時、幹線道路沿いに大きな葬祭場ができていたのに私も気づいた。母が言った。「近いうちに外資系の葬祭場が進出してくるらしいよ。日本の業者よりだいぶ安い価格で葬式があげられるらしい」と。
葬式はその国の文化が色濃く反映するセレモニーだが、そこにも外資の息が吹き込まれるのであろうか。
衰退する地方は、高齢化で年寄りの死亡数だけが多くなっていく。元気なのが葬祭ビジネスとはため息を誘うような寂しい風景である。
脅かされる憲法、進み行く少子化、若者の希望が摘み取られる社会、死んでいく高齢者の周辺の変化。「日出る日本」というより「落日日本」という表現の方が似合いそうだと思わないか。
- 2006/06/17(土) 13:54:36|
- この国の行方
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