私は経済の専門家でもなく、その方面に詳しいわけでもないが、福田首相の「底堅い経済指標がある」という楽観的な見方はできないでいる。
沖縄・九州の企業倒産(負債1千万円以上)は昨年1年間で23%増えたと言い、東京でさえ大田区などの零細・中小の工場は昨年後半で廃業・倒産が増加している。原油高騰の余波を受けての原材料費の上昇を、大企業は商品への転嫁をしたり、下請けへの部品価格の引き下げを迫ることで乗り切っている。零細・中小業者にとっては、これ以上の経費削減の余地はなく、削るとしたら人件費しかない。その人件費削減も限界であり、経営そのものを続けていくことが不可能になってきている。
日本社会の閉塞感を政治に問題があるとみるのは私も同じ。しかし、当の政治家も財界人も、この閉塞感は「規制緩和という民間の市場原理主義を活発に促していくという構造改革が進んでいない点にある」と言う。
我々庶民は、規制緩和が、歪んだ社会構造を作り出してこの閉塞感を生み出していると思っているのに・・・
規制緩和や民営化によって財政赤字が解消されるわけではない。実際のところ、民営化されることでリアルな数字が隠されてしまい、責任の所在が不明確になり、何も知らされないまま国民の負担が先送りされる面も併せ持つ。そうして生まれた土壌を自己反省しない自民党政権が続くこの国の政治。私の政治への不信は、自民党政権を継続させている国民の愚かな選択にも向く。現状をみれば過去の経済成長が帳消しにされるくらい、地方と個人は打撃を被っている。そのことを実感していない人々に対して、怒りを覚えるのだ。
地方都市郊外の広大な土地に規制緩和の音頭に乗って次々と中央資本の大型店が進出し、対抗するかのように地元の店舗が安売り合戦をしている。連日の安売り商品の広告に、消費者は高くなったガソリンを消費してでも買い物に出かけ、安物買いの銭失いにも見える消費行動を「大型店進出で活況」と地元のテレビも新聞も煽るのだ。雇用も賃金も先細りで生活がやっとという庶民の生活も、赤字は先送りである。地元店は無理な安売り合戦でいずれ潰れてしまうだろうと、そこで働く者たちが裏でささやき、将来の雇用の不安を口にしているのに・・・
地元の大きな企業2社が相次いで社員の健康保険を組合健保から政府管掌保険へと移行した。業績の悪化は保険証1枚にも現れる。
次に倒産するのはどこか?
県内の求人倍率0.6倍という厳しい状況の中、さらに1000人単位のリストラを発表した地元企業。今年の春の風はさらに冷たく感じる。
- 2008/01/17(木) 12:06:30|
- 憤り!
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あけましておめでとうございます。
新年のご挨拶が遅くなりましたが、松の内になんとか更新にこぎつけました。
今年もよろしくお願いします。
[「美しい日本」より「美しい字」がいいよ]の続きを読む
- 2008/01/07(月) 12:29:21|
- つぶやき
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今流行の感染性胃腸炎の感染力は相当に強い。
小学校教諭の従妹が「ひとり胃腸炎を発症したかと思ったら、ドミノ倒しのようにバタバタと移っていく。手洗いをしっかりといくら言っても、水が冷たいから子どもたちは濡らす程度の手洗いしかしないので、予防も難しくて・・・」と漏らしていた。
患者として通ってくるある医師はアルバイト先の病院の1病棟が感染性胃腸炎で閉鎖になったと話してくれた。「その病棟に行こうとしたら、防火扉が閉まっているんだもの。職員も何人か倒れたらしいけど、みな缶詰状態だ。」
インフルエンザの流行が例年より早いと脅しのようにテレビで報道するものだから、ワクチン接種を求めて暗示にかかったかのような患者の数が一気に増えた。日頃から気にかけている人はとっくに済ませている。連日感染性胃腸炎の患者が押しかける外来はワクチン接種を待つ人とが合い混じって、予防と治療が一緒くただ。
こんな小さなクリニックに、多い日はワクチンだけで100人以上が押しかける。日曜・祝日も終日診療し、かつ接種料を他より安価に設定していることもあり、11月後半から12月にかけての当院の外来はさながら戦場のようである。
処置室の一角で嘔吐している患者と同じ空間で、注射を待って袖を捲り上げている患者がいる。時には家族数人で並んで待つ。少し余裕があるときは「寄り道しないで早く家に帰ってしっかり手洗いしてください。病院はきれいなところではないのですよ」と声もかけるが、注射マシンと化したスタッフは疲れきって一人一人に注意する余裕などない。片方で「高熱だ、嘔吐だ、下痢だ」と続けて患者に接した後は、自分もうつされたような気分になり、帰宅しても食事がのどを通らない。
ワクチン接種のピークが過ぎて、ああやれやれと思ったら、ワクチンを打った患者が感染性胃腸炎や風邪で再来する。予防はもっと時期を見極めなければいけないということだろう。
冬休みが間近。列車や飛行機で移動するシーズンはインフルエンザが急激に増える。
「たくさんの患者を相手にして、先生も看護師さんもよくうつらないですね」と言いながら「病院の方が元気でいてくれなきゃ私たちが困りますもの」と念押しされた。
「並みの手洗いをしてません」っていうことです。少し変かなと思ったら、早めに薬を飲んで休むんです。
自分の身体に合った薬は自分が一番良く知っている。そのためにも、専門家としても、薬の勉強は欠かせない。
ちなみに、院内感染とは、職員100人のうちの99人に感染防止の徹底が成されたにしても、残りのたった1人の不潔操作によっても起こることがある。スタッフの感染防止は自分自身を守ることと同時に患者から患者への感染媒介者にならないことであるから、医療従事者の感染症対応にはきびしい責任が付いて回る。
蛇足ではあるが、感染症予防対策にかかる費用負担は20年も前からすれば何倍も増している。医療の目に見えない部分のコストをケチるようであれば、しわ寄せを受けるのは患者自身であり、そういうことも分からない医療行政が臨床の現場のリスクを高めているのでもある。
予防に勝る治療法はないけれど、万が一流行期の感染症にかかってしまったら、『休養』が最高の薬であることも付け加えておきたい。
- 2007/12/13(木) 12:11:57|
- 医療
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今夕、NHKの世論調査の電話があった。
そう言えば3年前、参議院選挙終了後に共同通信社の世論調査の電話を受けたことがある。電話を取った私に、相手は世帯の構成を聞いてから「夫に代わってくれ」と言った。あの時は「なんで私じゃダメなのさ」とムッとしたけど、今日の調査でそれはなかった。ただ「世帯の中で何番目の年齢か」は聞かれた。
回答例が用意されている調査は、苦手である。
「福田政権を支持しない理由を選べ」と、5つだか6つだかの回答例を挙げられたが、「理由はそれ以外で」と返事をしたら、「この中から選んでくれ」となかなか厳しい。それに早口だし、受話器の向こうで何を言っているのか聞き取れないお年寄りもいるに違いない。理解できないまま答えている人がいるかもしれない。
結果は、明日か明後日の「ニュース7」で放送すると言う。調査に答えておいてこんなこと言うのもなんだけど、NHKの世論調査にあまり関心はない。
- 2007/12/09(日) 21:35:10|
- つぶやき
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「放送による表現の自由を確保すること」を目的とした放送法の改正案が、2010年の通常国会に提出されようとしている。まずは既存メディアのネット配信の表現規制が挙げられ、政治的中立でないと削除を求められる。
[「通信・放送法改正」のねらいは、政治的中立性を求めたネット規制]の続きを読む
- 2007/12/06(木) 22:17:54|
- この国の行方
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東国原宮崎県知事の発言「徴兵制あってしかるべき」に、この男の本性を見た。というか、知事就任の時からこんな人間だと薄々感じてはいた。
宮崎市にある平和台公園を訪れた時、碑に刻まれた『八紘一宇』という言葉を初めて知ったのだが、その時は何の事だか知らなかった。後にこの言葉の持つ歴史的な意味を知り、宮崎県の土地柄と県民性を想像した。
[「徴兵制あってしかるべき」東国原知事の本心出たか?]の続きを読む
- 2007/11/29(木) 23:07:33|
- この国の行方
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国民年金の納付率は2002年を底に少し上昇しているという。しかし、私の周りにも国民健康保険料は納めても国民年金保険料を納めていない人は結構いるのだ。中には「民間の保険にたくさん入っているから国民年金はあてにしていない」と言った自営業の人もいたが、そんな例は少数である。多くは収入が不安定、低所得者、親の扶養に入っているという人たちである。
来春から国民年金未納者は国保の受給権が制限されるかもしれない。「いつの間にそんな法律が通ったのか?」と、再び聞こえてきそうな国民の声。
[「国民年金を払わぬ者は国保の医療保険が使えなくなるぞ」という法律]の続きを読む
- 2007/11/27(火) 16:09:44|
- 医療
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今朝の朝日新聞の社会面と経済面に出ていた記事を見比べて、不愉快になった。
水俣病の原因企業であるチッソが、「07年中間期連結決算で過去最高の売り上げを示した」という一方で「水俣病未認定患者救済問題で、救済策としての一時金の負担に難色を示している」というもの。
[最高利益に潤うチッソ、水俣病未認定患者救済策への一時金負担は「イヤ」だと]の続きを読む
- 2007/11/16(金) 12:11:10|
- 憤り!
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民主党小沢代表が福田首相と密室会談、大連立の話と民主党の反発、そして小沢代表の辞任発言とその後の撤回・・・云々といった大騒ぎ。マイクを前に関係者があれこれ述べたところで、聞かされた側(国民)はすっきりしないというもの。
そんな時、
BenjaminFulfordさんのところで、デイビッド・ロックフェラー氏の来日があったことを知った。日本の政界とビルダーバーグクラブの大物人物のこの時期の来日、何か裏でつながっているのではないか?と思うのは、私一人ではあるまい。
[金と権力を手にした本当の支配者が狙う「新世界秩序」]の続きを読む
- 2007/11/08(木) 16:34:50|
- 国際
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11月1日、今日からまたガソリンが値上げである。レギュラーガソリンが、地元では150円台/L、これが離島になると20〜30円高い。それでなくても離島は物価高だし、相次ぐ値上げは、ビールを飲むのは我慢して生活できるけど、食料や日用品、電気・ガスの公共料金の値上げは生活困窮を招く。
産油国は、原油の上昇に比例して懐も潤っているだろうと想像していたら、そこまでではないらしい。原油高を煽って、一番利益を手にしているのは投機マネーを操る投資家たちである。
そもそも中東を混乱に巻き込んだのが「テロに屈しない」と軍を送り込んだアメリカであり、のちのち原油が高騰することを目論み、積極的にバックで支援した人間たちである。
日本は「混乱した中東を安定に導くために」と自衛隊派遣と金で協力した。国民には「中東の石油に頼る日本だからこそ、今やっておかなければ・・・」などと説明した。
おバカな国民は「テロとの戦いを日本も支持しなくては」と言う。支持すればこそ、原油は上がるのである。
考えの出発点が違うと、物事は逆に見えるらしい。
ブッシュが好戦的になればなる程、テロは激しくなる。
「テロとの戦い」を支持する人間たちの半分が原油の高騰を期待し、半分が原油の安定供給と価格安定を望む。
天上から神が苦虫を噛み潰したように、愚かな人間たちの滅亡への過程を眺めているような気がする。
朝、テレビのニュースを見ていた夫が「しまった!昨日のうちにガソリンを入れておくんだった」と悔しそうに吐き棄てて出て行った。
テレビは、次から次に様々な品物の値上がりを伝えていた。「アルミやティッシュも再び上がる。ダンボールは5倍にも・・・」
米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローンで損した投資家たちはこの値上げを好機とみて、取り戻そうとしているに違いない。
蚊帳の外に置かれた人々が「(ガソリンの)値上げは頭にきますね」と
笑顔でインタビューに答えていた。今朝は、その笑顔になんだか無性に腹が立ったのであった。
- 2007/11/01(木) 14:58:59|
- 憤り!
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